ご挨拶
北海道整形災害外科学会は、会員数886人を擁し、70年の歴史と伝統を有する運動器疾患領域の整形外科地方学会です。本学会は1953年に北海道整形災害外科集談会として発足し、北海道の整形外科の発展とともに歩んで来ました。学術集会は年1回開催され、140回以上の学術集会が開催されてきました。学術集会においては、基礎から臨床まで、医師、理学療法士、看護師、学生などを含む多くの方から、200を超える演題が発表され、活発な議論がなされています。また、本学会の学会誌には原著論文、症例報告、総説が掲載され、整形外科学の基礎から臨床までを網羅する学術雑誌として、会員の皆様への学術的なサポートを担っております。これらの主たる活動以外にも、市民公開講座を通した市民への啓蒙活動、若手整形外科医の教育、学会員に向けた情報発信などを行っております。高齢化社会を迎え、運動器の重要性が増すにつれて、社会から整形外科に求められるものが、多様になっております。本学会では、その要求に応えるための活動を今まで以上に行い、今後も学会の良き伝統を守りながら、北海道の運動器医療が益々発展していくよう努力して行く所存です。
北海道整形災害外科学会会長
旭川医科大学整形外科学講座教授
伊藤 浩